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日焼け止め SPF値

最近、日差しが強くなってきたのを感じますね。
SPF値について、誤解されやすいことだなと思ったので、また取り上げてみます。


大概、日本の日焼け止めは、SPF50なのに対して、
オーストラリアの日焼け止めは、SPF30です。

これは、日本の製品がオーストラリアの製品よりすぐれている訳ではないのです。

結論からいうと、30以上の数値はあまりあてにならないので、
ちゃんと塗り直すことが大切ということです。

どうして値が違うのに?と思った方は、SPFのからくりは、以下の通りですので、
見てみて下さい。


この背景には、いくつかのポイントがあります。


最も大きな点は、国によって、表示できる最高値が設定されていること。

それが、日本は50ですが、オーストラリアは30です。
そのため、ある日焼け止め製品の実験上のSPF値が80だったとしても、
日本では50となりますし、オーストラリアでは30となってしまう訳です。

実際、日本の製品、オーストラリアの製品の実験上のSPF値はどうなっているかについては、http://wallaroos.exblog.jp/4172191/に書いています。

そちらに書きました通り、実際の日焼け止め効果としては、日本製も、オーストラリア製も変わらないということになると思います。



2つめは、SPFは、各国において、実験したデータによって設定されていることです

オーストラリアを含め欧米では、ほぼ統一の基準になっているようです。
日本では当初基準がなく、基本的に同じように設定された基準とは言っても、
日本人を対象として、日本で実験したデータで定められています。

というわけで、紫外線の強いオーストラリアと、
オーストラリアほど紫外線の強くない日本でのデータを、
そのまま比較するのは無理があると思います。
(紫外線量を測定し、設定しているかもしれませんが)


3つめは、SPF30以上では、その値の差があまり信用できるものではないこと

SPF30以上では、誤差がとても出やすいものなので、あまり信用できるものではないような気がします。
また、その値は製造者が測定したものですので、メーカーの違うものでは測定した条件が同じとはいえないですし、ちょっとした誤差をどのようにも扱えるということもあります。


そういう点からも、数値の高いものを選ぶのではなく、
ちゃんと塗り直して使っていくことが大切とのことです。




以前の日焼け止め商品に関するメモ:
http://wallaroos.exblog.jp/1905620/
http://wallaroos.exblog.jp/2032310/


参考サイト:
http://www.genoa-rie.co.jp/content/season/spf.htm
http://www.nichigo.com.au/topics/pick/2004/0410_biyou.htm
上記サイトも参考にしましたが、個人的には、内容に全面的には同意しかねることがあることもご承知おき下さい。



最後に

このような内容だけで終わらせたくないのですが、
これが、年末最後の更新になってしまうかもしれません。

私にとっては、スキューバ・ダイビング、アウトバック・ある秘境のアボリジニー聖地への旅をしたり、入院・小さな手術という体験まで、いろいろあった年でした。皆様にとってはどんな年でしたか?

来年もマイペースでやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

皆様、楽しいクリスマス、お正月をお迎えください。
by sara924 | 2007-12-15 22:18 | Goods
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